医学の進化により、薄毛は改善できる時代となりました。
皆さまも「プロペシア」や「ミノキシジル」といった薄毛治療薬の名前は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、本当に効果があるのか、実際にどのくらい効果があるのか、疑心暗鬼になっている方も多いことでしょう。
そこで今回は、薄毛治療薬の代表的な薬「プロペシア」はどのくらい効果があるのかについて、エビデンス(科学的根拠)をもとに解説していきたいと思います。
プロペシア(フィナステリド)の臨床試験結果
男性型脱毛症(AGA)に有効な成分「フィナステリド」を使用した「プロペシア」は、薄毛治療薬の中でも最も有名な製品です。
たまに勘違いされている方もいらっしゃいますが、プロペシアはあくまでも「商品名」であって、フィナステリドが「成分名」になります。
このプロペシアは、海外で開発された治療薬なのですが、日本でも当然「臨床試験」が行なわれました。
日本の成人男性を対象に、プロペシア錠1mgを1日1回投与。
これを3年間実施し、日本人に対してのプロペシアの効果効能が調査されました。
この臨床試験での評価は下記の「7段階」。
7段階評価 | 解説 |
著明改善 | 薄毛は明らかに改善した |
中等度改善 | 薄毛は改善した |
軽度改善 | 薄毛はやや改善した |
不変 | 薄毛は改善も進行もしなかった |
軽度進行 | 薄毛はやや進行した |
中等度進行 | 薄毛は進行した |
著明進行 | 薄毛は明らかに進行した |
この内、「不変」は「現状維持」とみなし、不変以上が効果ありとされています。
では実際に、国内の臨床試験の結果を見ていきましょう。
「頭頂部のハゲ」に対する効果
まずは「頭頂部のハゲ」に対する効果です。
今回の臨床試験では、薄毛のタイプ(頭頂部または前頭部)によって、それぞれ評価が分けられています。
前述した通り、不変以上を「効果あり」とすると、98%以上の方が「薄毛の進行」を止めることが出来ています。
7段階評価 | 治療1年後 | 治療3年後 |
著明改善 | 1.5% | 6.1% |
中等度改善 | 9.1% | 37.4% |
軽度改善 | 47.7% | 34.3% |
不変 | 40.2% | 20.2% |
軽度進行 | 1.5% | 2.0% |
中等度進行 | 0% | 0% |
著明進行 | 0% | 0% |
実際のビフォーアフターは下記の通り。
「前頭部のハゲ」に対する効果
続いて「前頭部のハゲ」に対する効果です。
前頭部も、頭頂部と同様に98%近くの方が「抜け毛の抑制」に成功しています。
7段階評価 | 治療1年後 | 治療3年後 |
著明改善 | 0.8% | 2.0% |
中等度改善 | 10.6% | 32.3% |
軽度改善 | 46.2% | 37.4% |
不変 | 40.2% | 25.3% |
軽度進行 | 1.5% | 3.0% |
中等度進行 | 0.8% | 0% |
著明進行 | 0% | 0% |
実際のビフォーアフターは下記の通り。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
臨床試験の結果を見れば、プロペシア(フィナステリド)がいかに優れている治療薬かがお分かりになるかと思います。
「前頭部」と「頭頂部」で改善度合いは多少異なりますが、約98%の方に「毛髪状態の改善・維持」がみられ、また継続して治療をすることで効果が高まることも証明されました。
プロペシア(フィナステリド)はよく「抜け毛を止める薬(現状維持の薬)」と表現されますが、実際は止めるだけでなく、改善させることができる治療薬となっています。
プロペシアにはジェネリック医薬品(後発医薬品)も開発されており、例えば「クリニックフォア」という医療機関でしたら月々3,500円程度で処方してもらえますので、薄毛にお悩みの方は是非この機会にお試しください。
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