プロペシア(フィナステリド)が効かない人はどうしたらいい?考えられる原因とその対策

世界初の薄毛治療薬「プロペシア」。
このプロペシア(フィナステリド)は、日本皮膚科学会も「効果がある」と公式に認めているもので、最も有名な薄毛治療薬の一つです。
そのため、この治療薬を用いて薄毛治療に励んでいる方が大半ではないでしょうか。
しかし、中には「プロペシア」を服用しているにもかかわらず全く効果がでないという方も存在します。
今回は、プロペシアが効かない原因と、その対策について解説していきたいと思います。

プロペシアが効かない原因

冒頭でもお伝えした通り、プロペシア(フィナステリド)は「効果がある」と医学的にも認められている薄毛治療薬です。
日本で行なわれた臨床試験では、プロペシアを「1年間」服用することで、98%の治験者に変化が見られました。

■プロペシアを1年間服用した場合
「薄毛が改善した」という方が58%
「薄毛の進行が止まった」という方が40%
「薄毛が進行した」という方が2%

このプロペシアの服用を「2年」「3年」と続けた場合は下記の通りです。

■プロペシアを2年間服用した場合
「薄毛が改善した」という方が68%
「薄毛の進行が止まった」という方が31%
「薄毛が進行した」という方が1%

■プロペシアを3年間服用した場合
「薄毛が改善した」という方が78%
「薄毛の進行が止まった」という方が20%
「薄毛が進行した」という方が2%

参考資料:https://www.hama1-cl.jp/

この臨床データを見ればわかる通り、プロペシアは「98%の人」に効果があらわれています。
そのため「プロペシア(フィナステリド)が効かない人はほとんどいない」といっても過言ではないでしょう。
しかし、ネット上には「プロペシアが効かなかった」という方も少なからず存在します。
その理由は一体何なのでしょうか。
考えられる理由は下記の5つです。

① そもそもAGAではない
② プロペシアを服用してまだ間もない
③ 服用方法が正しくない
④ 正規品ではない
⑤ 体質的に合っていない

① そもそもAGAではない

プロペシアは、男性型脱毛症(いわゆるAGA)のための治療薬です。
そのため、他の脱毛症(円形脱毛症や抜毛症)には効きません。
もし、プロペシアを飲んでも効果を感じられない方は、AGAではなく他の脱毛症や頭皮トラブルの可能性があります。

② プロペシアを服用してまだ間もない

プロペシアは、服用してすぐに髪の毛がフサフサになるという魔法の薬ではありません。
ひとつの目安として、6ヶ月ほどの期間を要します(早い人で3ヶ月)。
もし、プロペシアを服用してまだ1~2ヶ月の場合は、まずは6ヶ月を目途に服用を継続して様子をみてください。

③ 服用方法が正しくない

プロペシアは、1日1回の「連日投与」で効果を発揮します。
治療薬が高いからといって、服用を1日おきにしたり、用量を半分にしたりすると、効果を得られない可能性があります。
また、飲み忘れも出来る限りなくし、毎日同じ時間帯で服用することを心掛けてください。

④ 正規品ではない

プロペシアには、効果効能が全く同じ「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」が販売されております。
そのジェネリック医薬品(いわゆるフィナステリド錠)で治療を行なう分には全く問題ございませんが、必ず医療機関で処方してもらった薬を服用してください。
医療機関ではなく「個人輸入」で仕入れた場合、その治療薬は「ニセモノ」の可能性があり、効果効能が全くないどころか「重大な健康被害」を及ぼす可能性があります。

⑤ 体質的に合っていない

これまでお伝えした内容にどれも当てはまらない方は、プロペシアが効かない体質の可能性があります。
治験データにもあるように、2%の人は効果を得られておらず、その「2%」に該当している可能性がありますので、服用を中断して治療薬の見直しを行なってください。

プロペシアが効かないときの対策

プロペシアが効かなかった場合は、必ず医師の指示のもと治療薬の見直しを行なってください。
ここでは予備知識として「今後の対策」を説明していきます。

① ザガーロ(デュタステリド)に切り替える

プロペシア(フィナステリド)よりも更に効果の高い治療薬、ザガーロ(デュタステリド)に切り替えることで、効果を得られる場合があります。
ザガーロは、プロペシアよりも後に開発された治療薬で、日本皮膚科学会からも「効果がある」と公式に認められており、プロペシアでは対応しきれなかった部分までカバーしている治療薬です。
フィナステリドよりも費用は高くなりますが、このザガーロ(デュタステリド)に切り替えることで、薄毛が改善する可能性があります。

② ミノキシジル外用薬と併用する

プロペシア単体で効果を感じられなかった場合は、ミノキシジルの外用薬と併用することで、効果を得られる場合があります。
下記の記事でも解説しておりますが、フィナステリドとデュタステリドは「抜け毛を止める薬」、ミノキシジルは「髪の毛を生やす薬」となっており、それぞれ「役割」が異なります。


そのため、これらの治療薬を併用することで、薄毛が改善する可能性があります。

③ ミノキシジルタブレットを服用する

ミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)は、安全性が確認されていないことから、日本皮膚科学会では「非推奨」としている治療薬です。
しかし、発毛効果が高いがゆえに、世界中で利用されている治療薬でもあります。
日本皮膚科学会は推奨していないので「グレーゾーン」の治療薬ではありますが、服用が禁止されている訳ではなく、大手クリニックでも処方してもらえますので、このミノキシジルタブレットに切り替えてみるというのも一つの方法です。

④ 自毛植毛を検討する

これらの治療薬を全て試しても効果があらわれない方は、AGA治療薬が効かない体質である可能性が高いです。
そのため、最終手段として「自毛植毛」をご検討ください。
自毛植毛は、その名の通り「自分の髪の毛をハゲている部分に移植する治療法」です。
初期費用はかかりますが、一度生着さえすれば「半永久的」に生えてきますので、薬が効かない方には特におすすめです。
多くのクリニックでは「無料カウンセリング」を実施しておりますので、まずはご自身の悩みを直接医師に相談してみることをおすすめします。

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