プロペシアのジェネリック医薬品が効かないのはなぜ?海外製(個人輸入品)は偽物の可能性も

薄毛治療薬の中で最も人気の高い医薬品、プロペシア。
このプロペシアは、アメリカの「メルク」という製薬会社が1997年に開発し、現在「世界60ヵ国以上」で販売されています。
日本でも2005年に厚生労働省に認可され、薄毛に悩む多くの男性を救ってきました。
そして2015年にはプロペシアの特許が切れたことで、価格が安い「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」が次々と販売され、人々がより手にしやすい治療薬となりました。
「プロペシア」と「ジェネリック医薬品」の違いは下記の記事をご参照いただければと思いますが、簡単に説明すると、ジェネリック医薬品は「効果」「品質」「安全性」全てプロペシアと一緒にもかかわらず、価格が安いのが特徴です。
どちらも「フィナステリド」という有効成分を主成分としており、その分量までもが同一である必要があります。


そのため、プロペシアではなく「ジェネリック医薬品」で既に治療を始めている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ネット上には「プロペシアのジェネリック医薬品が効かない」との声も見られます。
プロペシアとジェネリック医薬品の「効果・効能」は一緒のはずなのに、どうしてでしょうか。
今回は、その考えられる理由を2つ挙げたいと思います。

フィナステリドの研究成果

まず、プロペシアのジェネリック医薬品が効かない理由を挙げる前に、フィナステリドの有効性(効果)を簡単に説明します。
フィナステリドの内服(飲み薬)は、日本皮膚科学会も公式に「効果がある」と認めており、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは「A判定(強く勧める)」の評価を得ています。
この「A判定」の評価を得ているのは、フィナステリドの内服に加え、デュタステリドの内服、ミノキシジルの外用の3つだけです。
そして、414名の「日本人」男性被験者を対象とした国内の研究では、「フィナステリドを1mg」毎日服用することで、下記の成果が見られました。

1年間の服用…58%の方が軽度改善以上の効果あり
2年間の服用…68%の方が軽度改善以上の効果あり
3年間の服用…78%の方が軽度改善以上の効果あり

ちなみに、別の801名の「日本人」男性被験者を対象とした国内の研究では、フィナステリド1mgを「5年間」服用した場合、99.4%の症例で効果が見られたとのこと。
このように、フィナステリドは「継続するほど効果を実感しやすい治療薬」と言うことができるのです。

ジェネリック医薬品が効かないケース

これまで説明した通り、フィナステリドは薄毛に非常に有効な成分であり、そのフィナステリドを「プロペシア(先発医薬品)」も「ジェネリック(後発医薬品)」も使用しております。
ではなぜ「プロペシアのジェネリック医薬品が効かない」との声が出ているのでしょうか。
第一に考えられる理由が「服用期間」です。

6ヶ月以上服用しているか

フィナステリドは、乱れたヘアサイクルを「正常」に戻す薬です。
効果を感じるまである程度の時間を要し、個人差はありますが「最低6ヶ月」の服用が推奨されています。
しかし、その事実を知らない方々は、2~3ヶ月服用しただけで「効果がない」と決めつけてしまっているかもしれません。
そのため、服用してまだ6ヶ月未満の方は、まずは「半年」経つまで様子を見るのが良いでしょう。
仮に6ヶ月以上「フィナステリド」を服用しても全く改善が見られない場合は、薬が効いていない可能性があります。
フィナステリドを「デュタステリド」に変更したり、ミノキシジルとの併用にしたりなど、何らかの見直しが必要となりますので、医師に相談して今後の対策を行なってください。

個人輸入代行サイトで購入したジェネリック医薬品ではないか

もうひとつ、考えられる理由は「個人輸入代行サイトで購入したジェネリック医薬品ではないか」ということです。
先ほど紹介した記事にも記載しておりますが、ジェネリック医薬品には「日本製」と「海外製」があり、それによって国(厚生労働省)の承認を得ているかどうかが異なります。


国産のプロペシアジェネリックは、日本の厳しい審査を経て「厚生労働省」の認可を得ておりますが、海外のプロペシアジェネリックは「ファイザー製」しか承認されておりません。
これがどういうことなのかというと、「国産のジェネリック」と「ファイザー製のジェネリック」以外、国は安全性を保障していないということです。
ただ、海外製のジェネリックは「非常に安価」であることから、多くの若者が「個人輸入代行サイト」で購入しています。
個人輸入代行サイトとは、業者が海外の治療薬を大量に仕入れ、それをWEB上で販売するサービスなのですが、ニセモノも多く出回っており健康被害も発生しているため、この方法は断固としておすすめできません。

実際に、個人輸入代行サイトを利用して「ダイエット薬」を服用した日本人が死亡したケースもあり、また薄毛治療薬においても「発がん性物質」のある成分が含まれていたことがありました。
こういったトラブルは、医薬品の個人輸入すべてにおいて起こりえることなのです。
そのため、個人輸入品を使用して効果を感じられない方は、その薬がニセモノであるかもしれないことを疑いましょう。

まとめ

今回は、プロペシアのジェネリック医薬品が効かない理由を2つ挙げました。
1つ目が、
➀薬を服用してまだ6ヶ月経っていない可能性
そして2つ目が、
➁飲んでいる薬がニセモノの可能性
です。
このどちらにも当てはまらず、医師から処方してもらったフィナステリドを「6ヶ月以上」服用しても効果がない場合は、フィナステリドが効かない体質であることも考えられますので、医師に相談して治療薬の見直しを行なってください。
現在、多くのクリニックで「無料カウンセリング」を実施しておりますので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

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