今回のテーマは、「筋トレをすると男性ホルモンが増えハゲるのか」についてです。
この都市伝説はかなり有名で、多くの方が一度は耳にしたことがあるかもしれません。
しかし先に結論を述べると、「この説は8割が誤解」と言えるでしょう。
今回は、筋トレをするとハゲるという噂が広まった理由、そしてその真偽について解説していきます。
筋トレはハゲるという噂が広まった理由
まず、薄毛になる原因は、「遺伝」「男性ホルモン」そしてストレスなどの「生活習慣」だと言われています。
その中でも特に「遺伝」と「男性ホルモン」が占める割合が高く、「男性ホルモンが多い人はハゲる」という認識が広がりました。
この男性ホルモンは、筋トレをすることによって通常より多く分泌されます。
筋トレを行うことで、脳は「筋肉をより成長させよう」とし、男性ホルモンの分泌を活発させるからです。
それゆえ、「筋トレをすると男性ホルモンが増加し、ハゲてしまう」という噂が広がったのです。
これだけ聞くとこの説は間違いないように思えますが、実は筋トレによって分泌される男性ホルモンは、「薄毛に直接的な影響を与えるような悪いものではない」のです。
モテホルモン「テストステロン」とハゲホルモン「ジヒドロテストステロン」
筋トレによって増加する男性ホルモンは「テストステロン」と言って、筋肉や骨格を形成させる「男性ホルモン」になります。
いわゆる「男性を象徴するホルモン」で、わかりやすく言い換えれば「モテホルモン」と言えるでしょう。
一方、AGA(薄毛・ハゲ)を引き起こす男性ホルモンは「ジヒドロテストステロン」と言って、テストステロンとはまた別の「男性ホルモン」になります。
要はこちらが「ハゲホルモン」です。
つまり、いくら「テストステロン」が増えたとしても、AGAの原因物質となる「ジヒドロテストステロン」とは異なる男性ホルモンのため、筋トレをするとハゲるという説は間違いだと言えるのです。
しかし、冒頭では「8割が誤解」とお伝えしました。では、残りの2割は何なのかー。
この説を完全否定できない理由はこちらにあります。
「ジヒドロテストステロン」は「テストステロン」が進化したもの
AGAの原因物質である「ジヒドロテストステロン」ですが、これは「テストステロン」に「5αリダクターゼ」という「酵素」が結合することで、形成される男性ホルモンになります。
言い換えると、モテホルモンに「とある成分」がくっついてしまうことで、モテホルモンがハゲホルモンに変化してしまう、というものです。
そのため、AGAの根本的な原因は、モテホルモンをハゲホルモンに変えてしまう5αリダクターゼ(酵素)にあると言えるのです。
この5αリダクターゼという酵素が多い人は「ジヒドロテストステロン」も多く形成されてしまい、反対に5αリダクターゼが少ない人は「ジヒドロテストステロン」も少なく「薄毛になりにくい」ということになります。
5αリダクターゼの量は遺伝で決まる
AGAの根本的な原因である「5αリダクターゼ」ですが、これは遺伝によって「量が多いか少ないか」が決まると言われています。
また、ジヒドロテストステロン(DHT)の「感受性が高いか低いか(変換しやすいかどうか)」も、遺伝によって決まると言われています。
そのため、AGAの人が(5αリダクターゼを多く持っている人が)筋トレによって「テストステロン」を増やしてしまうことで、症状の進行を早めてしまうという可能性は少なからずあるのです。
これが、この説を完全否定できない理由になります。
モテホルモン(テストステロン)はAGAに直接的な影響を与えませんが、AGAの症状がある方にとっては、間接的に症状を進行させてしまう可能性がある、ということです。
とはいえ、筋トレで増えるテストステロンは「筋肉を作るという目的」で増産されたものであり、多くはその目的を果たすために使われるものとも考えられています。
テストステロンが減少すると、かえってそれを補うために「ジヒドロテストステロン」に変換されてしまうという説もあるため、AGAを恐れて筋トレを控えるのは逆効果になる可能性もあるでしょう。
5αリダクターゼは薬で抑制できる
これまでに説明した「5αリダクターゼ」ですが、こちらは「フィナステリド」「デュタステリド」という内服薬で抑制することができます。
これらの薬はAGAクリニックで処方してもらえますので、薄毛にお悩みの方は是非一度医師に相談してみてください。
中には「無料カウンセリング」を実施しているところもありますので、まずはそちらをご利用することをおすすめします。
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